Amaneの反蔵書

世の中の固定観念を問い続ける書評ブログ

就活生が会社を見る時に考えなければならない3つの基準

会社の10年後の生存確率は4%

新卒一括採用で、みんなと一緒に会社の説明会に行き、見事有名大企業に採用されて「このままここで骨を埋めることになるのかあ」と感慨にふける。

 

一般的な、いわゆる「成功コース」はこんなイメージだろう。でも、かなり衝撃的な事実が2つある。

 

 

1つは、見出しにも書いてある通り、10年後の企業の生存率は4%ほどらしい(諸説あるので真偽の判断はあなたに任せる)。大企業は体力があるので簡単に潰れたりはしないだろうが、それでも過激な競争の中でこの先10年健全でいられるとは限らない。

 

もう1つは、入社3年以内の離職率が32%だという事実だ。せっかく何十社も説明会に行き、大量のエントリーシートを生産したのに、3人に1人は辞めてしまう。

 

この2つの事実から、10年後も自分が「成功コース」にいる確率を想像してみて欲しい。1%くらい?少なくとも、確率は高くはない。

 

 

市場価値を高める

では、そんな不確実な社会でどのように振る舞えばいいのだろう?

そんな問にひとつの回答を与える本がある。

 

『direct publishing culture book』だ。

この本では、いつ自分の勤めている会社が潰れるかもわからない不確実な環境で重要なのは、自分の市場価値を高めることだという。では20代で市場価値を高めるにはどうすればいいか?

 

それは、できるだけ自分の理想と合致していて、かつ自分が責任をもって仕事ができる場で成長するというものだ。私の意見では、大手企業ではこれはしにくい。というのも、大手企業の強みはその組織力で、組織として歯車を回せるようになっているがゆえに個人の能力を伸ばしづらい。考えてみれば容易に想像できるが、細分化された仕事をこなすだけでは、自分ひとりで何かを成し遂げられる能力を伸ばしづらい。逆に、個人の裁量で1から10までできるような仕事をすれば、一人で独立しようと思えばできるようになる。これが市場価値だ。チームでならできるというのはその人個人の能力ではない。

 

加速する変化の中で、どう生きるか考える

産業革命は100年スパンで徐々に社会を変えた。しかし、今はそうではない。AIを筆頭とする技術は10年、下手をすれば数年単位で社会を大きく変化させる。こんな世の中で、今の自分がどういうふうに生きることが「強さ」になるのか、ぜひとも考えて欲しい。その上で、私から提案する企業の価値判断は以下の3つ。

 

1.自分の頭で考えて行動しなければならない責任ある仕事をできるか(裁量の大きさ)

2.教育文化があるか(企業の価値は人材で決まると考える会社か)

3.目指すべき理想や価値観を共有できる仲間がいるか(人間関係でうまくいきそうか)

 

とりあえずこれを考えれば、自ずと選択肢は決まってくるように思う。これを読んでいるあなたにも是非考えて欲しい。

 

ちなみに、上で挙げた『direct publishing culture book』は無料で郵送してくれるので、興味があれば是非読んでほしい。